学校長あいさつ

 本校は、昭和52(1977)年4月に、高松中と白岩中が統合し開校しました。令和5年度で47年目を迎えます。今年度の生徒数は124名(1年生1クラス、2・3年生2クラス、特別支援学級2クラス、計8クラス)ですが、開校当時の生徒数は438名(各学年4クラス、計 12クラス)でした。生徒数の大幅な減少により、当時の三分の一程度まで激減しています。特に平成10年度(326名)から平成20年度(202名)までの減少数が大きかったようです。

 校章のモチーフとされているものは、力強くこぶしを上げるように芽を吹き、大きな葉に包まれた蕾をのぞかせ、凜と立ち上がった紫色の大きな花を咲かせる、日本を代表する山野草の「シラネアオイ」です。この花は、本校の背に聳える修験山として知られ、かつては「出羽三山」の一つであった霊峰葉山にも群生しています。

 本校の子どもたちの特性を一言で言うならば「純朴」。物事を素直に感じ取り、一心に打ち込む。そして決して飾らず、慎ましく穏やかな様相は、力強く地に根を張って健気に花を咲かせる、校章のシラネアオイのような生徒たちです。文集「しらね葵」の創刊号からも、当時の子どもたちの「純真で素直」「明るく真面目」な様子が感じられます。

 それから約半世紀を迎える現代の子どもたちに必要とされる「生きる力」は、溢れる情報から正しく自らに必要な知識と技能を探り出し、先を見通して主体的に多様な他者とのかかわりを持ち、対話的に課題解決を目指す力です。さらには、質の向上と併せて、効果と、その効率化が求められる現代の進化スピードへの対応の一つとしてICT機器等の活用能力が不可欠な時代です。

 子どもたちが、これからの時代を生きるために必要な力を育むためには、私たち教員の知識と指導技術の刷新は言うまでもなく、日々の主体的な研鑽が求められています。また、学校教育を取り巻く環境(働き方改革、部活動の地域移行など)が大きく変化していることにも柔軟に対応しながら、地域とともにある学校づくりを推進して参ります。                                         ( 校長 井上信宏 )